不動産投資の世界

不動産投資業界歴10年の知見を活かし、不動産投資のノウハウをブログで公開しています。

家賃滞納

私が長年不動産業に浸かっていた時の経験を基にして、【現実あるある】を書いています。

オーナー様にとって、よくあるトラブル情報を事前に知っておくことで、先に何らかの回避策を打つことができたら良いなと。お役に立てたら幸いです。

法律が邪魔をする!

過去の経験上ですが、最も多く頻発していたトラブルが「家賃滞納」です。
信じられないくらい神経図太い入居者は、堂々と初月から滞納するというケースもあります。「家賃滞納」は悲しいかな、珍しい事象ではないのです。

昔は3ヵ月滞納したら大家さんがカギを変えて強制的に追い出したり、家具を差し押さえたり、しつこく取り立てたりなどしても許された時代ですが、民法改正が行われ賃借人は法でガッチリ守られているので、昔のように強制的に追い出すような行為はできません!やったらアウトです!

滞納者は皆、金がない?

いいえ、そうとも限りません。
住んでから無職になったという人も中には居ますが、基本的に・・・身勝手な言い訳を付けての滞納が多いように感じます。

例をあげるとしたら・・・
①引落口座へ入金せず、長期間海外へ出張や留学、旅行に行く人。
②ギャンブルや私欲にお金を使いたいからと言って払わない人
③振込日を毎月忘れる人

など、経験上、呆れる内容の滞納者を沢山見てきました。
こういう方達は、催促されると1・2ヶ月分くらいはまとめて支払ってくれるのですが、何度も同じことを繰り返す常習犯ので、精神的に病んでしまいそうなほどストレスの元を作る入居者なのです。

 

「時間」「費用」最大の損失!

家賃滞納に限らず、追い出す正当事由があれば、法的手段を取って退去させることは可能です。そのためには、莫大な「時間」と「費用」が必要です。

莫大な「時間」と「費用」

家賃滞納の場合、最低でも3カ月以上の滞納が続かなくてはならないのです。つまり、1ヵ月おきにでも支払われようものなら、正当事由が成立しないというグズグズなパターンが出来上がるわけです。
滞納が成立しても、裁判所へ提訴する必要があるため、なんだらかんだらと追い出すまでに半年以上の時間がかかる可能性があるのです。また、裁判所に提訴する際は裁判費用、弁護士に依頼する際は報酬をオーナーが負担するため、無駄な支出が増えます。

「普通」より「定期」の方が良い?

滞納された分の家賃を払えと言ってるだけなのに、余計な出費と時間までとられるとは、なんとも理不尽ですよねぇ。ただ何事にも民法が関わってくるので、下手に手荒なことをすれば分が悪くなるのはオーナー様。

如何に被害を最小限にし、正常な稼働を長期間維持していくかが重要なのではないでしょうか。
その方法の一つが「保証会社必須」ですが、もう一つは賃貸借契約を「普通」ではなく「定期」に変えていくという方法もアリかなと思いますので、是非ご検討してみてくださいませ。