不動産投資の世界

不動産投資業界歴10年の知見を活かし、不動産投資のノウハウをブログで公開しています。

新しい共同生活の形

皆さんは、「ソーシャルアパートメント」という言葉を聞いたことがありますか?
スタイルは「シェアハウス」と似ていますが、根幹が異なるのです。
まずは、2つの仕組みの違いからご説明しましょう。

「シェアハウス」と「ソーシャルアパートメント」の違い

シェアハウスとは「一つの住居を複数人でシェアして暮らす」事をいいます。
簡単にいうと、複数人で暮らす家ってことですね。

メリットは、個人の月額負担コストが軽減できることです。
シェアハウスは「節約」の発想からできたスタイルなので、初めは一軒家を複数人で借りて費用を折半っていうスタイルから始まり、今ではアパートやマンションタイプもあるのです。異文化交流や情報をシェアできるってことで大学生や新社会人など若い年齢層に人気になり、定着していきました。

一方、ソーシャルアパートメントとは、「交流目的に住む建物」ってところですかね。
イメージし難いかと共いますが、大き目な寮をイメージしていただくと分かり易いかなと。

メリットは、入居者間で気軽にコミュニケーションができるラウンジやスペースが館内に設けられているので、住まう目的である「交流」が楽しめる住み方ですね。
コロナ禍を機に企業された方も増えました。ただ、企業を波に乗せて安定させるのは簡単ではありませんので。身近な場所で意見交換や新たな出会いに繋がる交流などができるので、20代や30代に人気だそうです。

高齢化が進んでいるかこそ生まれた住み方

20代や30代に人気の「交流目的に住む建物」のソーシャルアパートメントは、今では「世代差の垣根を超えた交流を目的」とした方達にも人気があるのです。

日本の人口減少は年々進んでいて、それに伴い少子高齢化も進んでいます。
私は仕事で賃貸仲介・建物管理にも携わっていますが、年々、高齢者の一人暮らしが増えているのを感じます。特に70歳以上。

日本の賃貸条件を考えると正直、高齢者の賃貸事情問題はかなり山積みです。ただ、高齢化が進んでるのも現実で、恐らくココ10年15年もあれば日本は、超高齢化社会となっているのではないでしょうか。

そこででてきたのが「アパート内ソーシャルワーカー」。聞いたことありますか?

アパート内ソーシャルワーカーの最大の特徴は、家賃を半額など安くする変わりに、高齢者の見守り役を担うソーシャルワーカー制度です。

月に1回入居者全員が集まってお茶会などレクリエーションを開くなど制度ルールは様々、また規模や設備も様々で、アパートタイプとマンションタイプがあり、1階は高齢者専用、2階は高齢者以外の専用といった感じで各階で専用が分かれていて、コニュニティースペースや、訪問介護センターの事務所と在宅訪問診療のクリニックなども同建物内や同敷地内にあるそうです。

コミュニケーションが生む安心感

高齢化社会が進につれ、室内がバリアフリー化はしてきていますが、それでも暮らしの中では何かとクリアできないのが生活内問題。

例えば、生活用品の買い物。
荷物が重たいと買い物も容易ではないですし、ゴミ一つとっても資源ごみなどは捨てるのも大変。そんな時は日頃から顔見知りだと声かけやすくなりますよね。

「隣人の顔知らない」が当たり前化してきている現代だからこそ、常に交流ができる住み方というのが新しい共同生活の形として広まっていくのかなと思います。