不動産投資の世界

不動産投資業界歴10年の知見を活かし、不動産投資のノウハウをブログで公開しています。

「ペット禁止」は預かってもダメ!

私が長年不動産業に浸かっていた時の経験を基にして、【現実あるあるシリーズ】を書いています。

オーナー様にとって、よくあるトラブル情報を事前に知っておくことで、先に何らかの回避策を打つことができたら良いなと。お役に立てたら幸いです。
また、賃貸入居者様には、ルールの再確認としてお役に立てたら幸いです。

まだまだペットブーム

まだまだペットブームな現代では、ペットを飼育する場合は敷金1ヵ月増しなど初期費用は人間1人住む費用に比べたらお高めとはいえ、「ペット飼育可」物件は大人気。それゆえ意外とあるあるトラブルの上位にいるのが「ペット飼育ルール」問題なのです。

トラブル①

ペット可物件で大半許可されるのが小型犬・猫のいずれか1匹のみです。

それは小型ではない!

「大型犬種の子犬」を「小型犬」と言い張る入居者も少なくありません。
ペットが小型ではない時点で審査は当然落ちます。それに対して「じゃぁ捨てろっていうんですか!」や「小さいんだから小型ですよ!」など、身勝手な文句をガンガン言ってくる申込者は一人や二人ではないのが残念に思います。正直、救いようがないバカなんだなとしか言いようがない。

住んでから増えてもアウト!

猫を飼っている人に多いのが「出産」
全く外に出さない猫もいれば放し飼いの猫も居ます。
外でタネ付けをされてしまった飼い猫が、出産して増えてしまったケースもあります。
契約時が1匹だったとしても、住んでから増えたら契約違反です!
そこに住んでいる期間中はルールを守って住む義務があるので、「1匹のみ」がルールなら、どんな事情があっても許されるのはずっと「1匹」なのです。

トラブル②

「ペット禁止」物件でよくあるのが、ルールの解釈間違い。

借りてもダメ!預かっても泊めてもダメ!

「飼わなきゃいい」の発想から、借りてくるケースもあるのです。また、実家で飼っているペットと一緒に親・兄弟が遊びに来るケースもあります。
入居者へ厳重注意をすると、当たり前のように平然と「ボクは飼ってません」と主張してきますが、ここが入居者の大きな勘違い!

「飼っちゃダメ」というより「ペット禁止」がルールなんだから、例え一時的でも「生き物」を部屋に入れた時点でルール違反なんです!

これは、大家さんから契約解除を申し出ることができます。ただし、一発アウトは厳しいので、注意や誓約書を書かせるなどのイエローカードを挟んでからのレッドカード提示の順になりますけど。
おまけに、レッドカード提示で即退去にはなれないのが現実なので、戦う「費用」と「時間」はかかりますね。