不動産投資の世界

不動産投資業界歴10年の知見を活かし、不動産投資のノウハウをブログで公開しています。

マイホームより貯蓄が喜ばれる?

昔のステータス。今ではトラブル源

つい先日、弁護士・税理士さん達と話す機会があって、ちょっと面白い話を耳にした。

「子供のために遺す目的で買われてたマイホームも、実際相続となると揉めるんだね・・・。結局、売って売却金を分配ってことになり易いんだけど、直ぐ売れる訳じゃないから、収まるまで諸々時間かかるんだよね・・・。」

親の気持ちとは裏腹に、実際には相続時にトラブルの元になっている確率が高いようだ。

そりゃそうだろう。不動産はそのままでは人数分には割れないから。

昭和の時代までは、「マイホーム」が人の価値を変える一つの目標とされていた。
男性なら、役職・マイホームの有無で結婚や出世に影響があったと言っても過言ではないほど、その人の価値を高めるアイテムだった。
また女性なら、結婚せず男性陣と肩を並べられるほどの高収入キャリアウーマンとして生きる証として、自分用の区分マンションを購入する人も多かった。

そのため、30~40代くらいになると、「マイホームを持つこと=大人として一人前」だったけれど・・・それは昭和時代の話。

不動産の価値は常に動く

不動産の市場価値は常に動く。
どの時代でも価値が一定のまま落ちないエリアもあるけれど、大半のエリアは動く。
レトロブームが広がりつつある今時代の中、古民家を好んで住む人もいる。がしかし、「単なる中古建物」と「古民家」は別物。

親の代では価値が高かった不動産でも、子供の代では場合によっては価値が大幅に下がることもある。

同じ不動産でも投資目的の不動産は、遺されても喜ばれている。
なぜなら、不動産だから固定資産税や維持費は発生するが、運用さえ止めなければ利益を生むことができる。「不労所得の木」を遺されて喜ばない者はいないだろう。

まぁ・・・遺された投資目的の不動産区分マンション1室だけだった場合は話は別だけど。
区分マンションは複数室を所有しない限り利益になり難いのがデメリットだから。